心の奥底から湧き上がってきた言葉で、自分を見つめよう
ドラマちゅらさんファンブック(2)
ひまわりちほりん
「人間にはさ、逃げ道というのは必要じゃないかと、お父さんは思うわけよ。
(中略)
ここは、沖縄は、古波蔵(こはぐら)家はさ、辛いことがあったり、どうしようもないときの、えりぃの逃げ道さ・・・」
NHK「ちゅらさん」製作班+編集スタッフ・編
「ドラマちゅらさんファンブック」(双葉社)

タイ・プーケット旅行から帰宅して、1週間。
自宅で仕事をする毎日に戻った。
9月に入ると小学校と幼稚園も2学期になり、
幼稚園の送り迎えや月に一度のお弁当作り、
放課後は息子の希望通り、山にカブトムシ採りに行き、
あわただしく日々が過ぎていった。
明日は土曜日という夜。
あ~、ツカレタなあと感じた。
(帰宅してまだ、1週間しかたっていないのに。苦笑)
でも、疲れたと自分で感じとれることは大事だ。
料理が苦手な私は、
思い切ってお昼を食べに行くことにした。
カブトムシを採りに行く途中に、
気になる高級旅館と和食店、カフェがある。
檀(だん)一雄や坂口安吾(あんご)たち文士が宿泊したという宿に、
土曜日に泊まり、
土曜日のお昼はカフェで、
日曜日のお昼は和食店で昼食を食べたいというのが、理想のコースだった。
でもお財布が淋しかったので、
昼食だけにした。
それでも外食をしない方針の私には、自分が疲れたからという理由で外食をするのはとても珍しいことだった。
「昭和カフェ」に行くと、
古民家の廊下にテーブルと椅子が3セット。
土間に大きなテーブルとカウンターがあった。
和服を着たおじさんが、店長とお茶碗やガラス食器について話をしていた。
店長に聞くと、
このお店は私が泊まりたかった宿に使われている旧家の別邸だったそうだ。
なんて縁があるんだろう!
ところが残念なことにカフェには飲み物しかなく、
夏季限定というカキ氷を母子3人で頼んで、
とりあえずお腹を満たしたのだった。
仕方がない。
もう1件の和食店に、食べに行こう!
カブトムシを採りに行ってから、和食店に入った。
1日に2件もハシゴするなんて、
プーケットでぜいたくしてきたからこそできる、心の余裕だなあ。
お財布の余裕ではない。
行ってみようと思える、心のゆとりである。
さて和食店の大広間に入ると、お座敷いっぱいの大きな窓の下から、太った鯉の泳ぐ広い池が見渡せた。
うわ~、ここもなんてすてきな所だろう!
息子は大好きな十割そばを、
娘と私は特上ニ段重うな重を頼んだ。
遠くには山の見える窓からの景色が目の保養にはなるし、
食事はおいしいし、
他のお客さんもみな気取って食べているし、
ようやく心もお腹も満足した。
2軒で7200円の支払いだった。
高かった。
でも、高くなかった。
疲れがとれたどころか、心に元気が充電されたからである。
疲れを感じたら、休むと決めること。
お金を使って、自分を休めること。
大事だなと感じた。
(きのまる)さよなら・・・去って行く恋に効くお薬 ||次へ→
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