自分でさぱりメント

心機一転☆ピアスに願いを

きりん@向日葵

「失恋したのをきっかけに、ずっと憧れていたピアスを開けちゃいました」
というメールを送ってくださったのは、HN.るぅさん。

今回は、るぅさんのお便りを元に、お話を作っていきます♪


「じゃじゃ~ん!見て見て~!!」


夏休みが明けて久しぶりに会ったカオリ。

耳たぶが、何やらキラキラ光っている。


「あ!もしかして、ピアス?」


私が言うと、カオリはうれしそうに言った。

「当たり!自分で開けちゃったんだよね~♪」


「・・・痛く、ない?」

「平気だよ~!あっという間だもん。ねぇ、あなたも開けてみれば?
ラッキーなコトがあるかもよ!?」


『ラッキーナコトガアルカモヨ』

・・・その言葉に、ビビっと私の心が反応した。

同じ大学で同じゼミを専攻しているサトシとは、同じ道を目指す同志
だった。

4月の飲み会で意気投合した私たちは、他の誰にも知られることなく
深い関係になっていったのだけれど・・・別れは、突然やってきた。

一週間前、ケータイに入っていた短い伝言。

「もう終わりにしよう。大学で会うときは仲間だけど、それ以外では
他人だ。」


今の私には何かきっかけが必要なんだ。

心機一転するきっかけが・・・。


「私、やってみる!」


大声でそう言った私に、カオリは「きょとん」としている。

でも、何かを察したのだろう。

すぐに笑って応えてくれた。

「なんか知らんけど、付き合ってあげる。」


その日の夜。


「それじゃ、はじめますか。」


私の部屋にカオリが紙袋を抱えてやってきた。

中には耳に穴を開けるピアッサーと消毒液、脱脂綿が入っていた。

私はベッドに座って目を閉じた。

消毒薬のにおいがふわぁんと漂ってきて、次の瞬間。

耳たぶが冷たくなった。

「今、消毒したからね。これから穴開けるよ。」

バチン!

心の準備をする暇もなく、耳元ですごい音がした。

それと同時に、片方の耳たぶがじんわり熱くなった。

「こっち側は終わったからね。もう片方やるよ。」

バチン!

目を開いた私の左右の耳たぶには、まんまるいお月さまのような

ゴールドのピアスがはめられていた。

「一週間もすれば、好きなピアスができるようになるからね。私も

一緒に選んであげる。・・・だから、早く忘れちゃいな。」

どうやらカオリはお見通しだったらしい。

私とサトシのことも、失恋のことも、私が突然ピアスを開けたくなった
ワケも、全て。

もう後ろを振り返るのはやめよう。

私には、こんなに素敵な友達がいる。

・・・これも、ピアスの力なのだろうか。




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