自分でさぱりメント
大きく実れ☆ふたりの未来
きりん@向日葵
「先日、久々に彼氏とお休みが合致したので、植物園に行って
きました♪そこで、なんと思いもよらぬ『収穫』が・・・。」
というメールを送って下さったのは、H.N.『Eve』さん。
今回は『Eve』さんのお便りを元に、お話を作っていきます♪
「もう、いい加減にしてくれよ!」
「何よ!私だって疲れてるのよ!!」
・・・あ~あ。またやっちゃった。
学生時代から同棲をはじめて、3年目。
今年の春からお互いに社会人一年生になった私たちは、次第に
すれ違いも多くなった。
彼は、土日休みの会社に勤めるサラリーマン。
私は、不規則な平日休みのサービス業。
・・・たまに私が土曜日に休みをもらえるとなると、そりゃもう、
お祭り騒ぎなのだけれど、どこかで必ず、ケンカになる。
今日だって、そうだ。
二人そろっての休みは二ヶ月ぶりなのに、よりによって遊園地に行く
途中の車の中で、悪夢は起きた。
運転している彼の、ちょっとしたものの言い方が気に食わなかった。
悪気があっての言葉ではないことは知っていた。
・・・でも、私は意地になって彼を責めた。
「もう、今日はやめよう。」
彼はいきなり車をUターンさせた。
「ごめん。・・・ねぇ、ホントにごめん。・・・どうかしてた。」
彼は私のほうをちらりと見ると、言った。
「無理して遊園地なんか行くことないじゃん。・・・たまのデート
だから楽しみたいのは分かるけどさ。」
無口なままの彼がその後連れて行ってくれたのは、植物園だった。
冬を間近に控えてるのに・・・と首を傾げる私。
彼岸花やコスモスの終わりかけた、物寂しげな広い庭園を回り、
たくさんの木の実が散りばめられた森を抜け、ビニールハウスに入る。
それまでとは一転した、華やかな光景・・・。
見たこともないような南国の花が咲き乱れ、甘~いフルーツのような
香りが辺り一面に漂っている。
色とりどりのオウムたちが羽ばたいたり、間近でトコトコと歩いていたり
する様子を見て、私も彼も自然に笑顔を取り戻す。
「あ、ちょっと待ってて!」
出口に近づいた辺りで彼はいきなりそう言うと、売店へ駆けて行った。
店員さんと何やら話をしていたかと思うと、奥のほうへ入っていき、
何やら鉢植えのようなものを大切そうに抱えて戻ってきた。
まだ赤く染まりかけたばかりのポインセチアだった。
「クリスマスには毎年真っ赤になるように、二人で大切に育てよう。
またケンカもするかもしれないけど、ずっと一緒にいられるように。」
どちらからともなく手をつなぎ、夕暮れの下、私たちは家路に着いた。
(きりん@向日葵)夫婦円満☆妻へ捧げるアツアツおでん ||次へ→
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