自分でさぱりメント

おばあちゃんの知恵袋☆ぽかぽか湯たんぽ

きりん@向日葵

「ひょんなことから仲良しになったおばあちゃんから先日、
湯たんぽをいただいちゃいました♪湯たんぽはもちろん、おばあちゃん
の気持ちも温かくて・・・また頑張ろう!っていう気持ちになります。」

というメールを送って下さったのは、H.N.『ダイヤ』さん。
今回は『ダイヤ』さんのお便りを元に、お話を作っていきます♪

「最近、足先が冷えて眠れないんだァ・・・。靴下履いてても、
全然温まらなくてさァ・・・。もう、やんなっちゃう!」

杖をついた白髪の、腰を歪めた小さな小さな体をしたおばあちゃんに、
私はまるで実の孫であるかのような口調で他愛もない愚痴を洩らす。


・・・彼女と初めて出会ったのは、一ヶ月前だった。

「キミ、もう明日から来なくていいから。」

突然の「リストラ宣告」を受けた翌日の朝・・・いつもの時間に目覚めて
しまった私は、行き場を失い、駅の近くの公園のベンチで、ただボンヤリ
と座っていた。

(これから、どうしよう。どうすればいいの?)
途方にくれている私に、やさしくあめ玉を差し出してくれた、皺だらけ
の手・・・それが、彼女との出会いだった。


彼女はいつも、私が話す一言一言に「うんうん」とうなづきながら、丁寧
に聞いてくれる。

「・・・そうそう。いいものがありますよ。明日、持ってきて差し上げ
ましょう。」

ふと何かを思い立ったかのように立ち上がると、彼女は私にペコリと会釈
をし、ゆっくりと去っていった。

その翌日。

「どうぞ・・・。お使いくださいな。」

どこかの和菓子屋さんの紙袋に入れられた、物体。
・・・氷まくら?
いや、違う。

私が首を傾げていると、おばあちゃんは言った。

「湯たんぽですよ。夜寝るときに、お湯を入れて使うのです。」


おばあちゃんに教わったとおり、寝る前に熱いお湯を中に入れ、それを
バスタオルで包み、足元に置いて布団をかぶってみる。

じんわり、体の奥深くまで浸透するような温かさ・・・。
これまで使ったことは一度もないはずなのに、なぜか、懐かしい・・・。
まるでストーブの炎に当たっているかのような心地・・・。


おばあちゃん、ありがとう。
私、決めたよ。
再就職に向けて、また頑張ってみることにする。
明日会ったら、一番に報告するね。

深い、深い、眠りの森に、体がすぅーっと入り込んでいく。




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