小さな先生たち

あの時抱いた、夢

優月

「大きくなったら、何になりたい?」

 子供たちにそう問い掛けると、目を輝かせて教えてくれます。
 そして、ほんとに無邪気な答えが返ってきます。
  「ケーキ屋さん!」
  「電車の運転手さん!」
  「幼稚園の先生!」
 などなどです。

 さらに年齢の低い子になると、
  「仮面ライダー!」
  「ウルトラマン!」
 なんて答えも飛び出し、かなり本気なところは笑わせてくれます。

 しかし、そんなレベルすらはるかに越える夢を抱く子もいます。
 
  「ようくんは、大きくなったら何になりたいの?」

  「ようくんはね、大きくなったら・・・・・ゾウさんになるの!」

 マジっすか。(^_^;)
 とか思いつつ、「なれるといいね~」と言うと、さらに衝撃の希望を述べます。


  「でね、小さくなったら、カブトムシになるの!」


 ・・・・本気ですか?

 うん、本気みたいです。
 しかもその子は、第一希望はカブトムシのほうだそうです。
 夢が叶うといい・・・んでしょうか?すぐには分かりませんでしたが、
 その子のスゴイところはここからです。

 ようくんは今から、カブトムシになるための準備をしているんです!
 
 クワガタに負けないように突進の練習とか、
 スイカを上手に食べる練習とか。

 その努力に敬意を払い、その夢が叶うことを願ってやみません。
 願わくば、カブトムシか、できるだけそれに近いものになれますように…☆

 そんな彼の努力を見て、わたしの小さいころ、
 あの時抱いた夢は何だったかな、と思い出しました。

 夢を叶えるには、努力が必要。
 今も抱くその夢のため、わたしも今できることを精一杯しようと、
 決意を新たにしたのでした。

                              優月




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