小さな先生たち

手をつなぎ、心をつなぎ、歩いていこう

優月

 わたしの勤めるスイミングには三つ子ちゃんがいます。
 男の子、女の子、女の子の順番です。

 双子の場合でもそうだと思いますが、
 三つ子だと、公平に接してあげないと、という気持ちになります。
 毎週同じように練習しているわけなので、
 同じように進級させてあげないと、と感じるコーチもいるようです。

 実際、お互いにライバル意識もあるようです。
 順番に泳いでるのに何とかして追い抜こうとしたり、
 どっちが速かったかでケンカになることもあります。


 でも、双子にはない三つ子のおもしろさがあり、
 感心させられることもあります。

 ケンカをするのは大抵三人のうちの二人で、
 残りの一人が仲裁をしてくれるんです。
 (わたしが注意する前にしてくれるので助かります)

 先日も、どちらが先に泳ぐかで
 一番上の男の子と二番目の女の子がケンカになりました。
 すると一番下の女の子が、

 「どっちが先でもいいやろ!同じ練習するんやから!
  それに自分のことばっかり考えずに譲ってあげるほうが偉いよ。
  どうする?」

 と、二人を諭していました。

 あまりにしっかりした叱り方で、
 わたしが付け加えることは何もありませんでしたよ☆
 叱られたほうの二人は反発することもなく、
 お互いに「先に行っていいよ」と譲り合うようになりましたし。


 そんな三つ子ちゃんたちは、ケンカもしますが
 励ましあい、褒め合うことのほうが多いです。
 絵を描くのは○○ちゃんが上手!
 水泳は○○ちゃんが上手!
 走るのは○○くんが速い!
 といった感じで。

 ライバルでもあり、大切な家族でもある三人は、
 お互いに引っ張ったり引っ張ってもらったり。
 それぞれが見事に役割分担して歩いていく様子は、
 特別なつながりを感じます。

 手をつなぎ、心をつなぐ三人は、
 わたしの大切な宝です。

                            優月




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