ココロの解体新書

ありがとうとごめんなさいがきちんと言えたら

ウダハル

あなたは、「ありがとう」と「ごめんなさい」がすらりと
言えますか?


私は「言えません」でした。


一つに「照れくさい」というのがあり、一つに「わざわざ
言わなくてもわかるだろう」と思っていたのです。


ので、私は、
「ありがとう」→「どーも」
「ごめんなさい」→「スイマセン」
と言っていました。


20歳の時、一人暮らしをしていた京都から、地元・広島県
福山市に帰省していた時のことです。


突然、母親から「アンタは『ありがとう』って言わない子
だね」と言われたのです。


私は「ぎくっ」としました。
それを指摘されたのは初めてだったからです。
(母親だからこそ、の指摘かもしれません)


「弟はちゃんと言えるのにアンタはどうして言えないの?」
と言われ、ちょっと離れたところに座っていた弟に、母親は
「○○(弟の名前)、あれしといたよ」と、わざと話かけたのです。
「母さん、ありがと」弟からの返事。


それまで私は、弟がなにかにつけて「ありがとう」と言っていた
のを聞いていませんでした。いや、気づいていませんでした。
正直、うちの弟は母親に対して要領がいいところがあり、
「こいつ、いい子ぶりやがって」と、まだその時は思っていました。
(ひねくれてますね)


京都に帰り、私はいままでとは違う目で、まわりの人を見てみる
ことにしました。
「ありがとう」「ごめんなさい」がちゃんと言えているかどうか
です。


すると、私が気が付かなかっただけで、みんな結構言っている
んですよね。なにげなく。


私は自分が「ありがとう」「ごめんなさい」を言わなかったので、
逆に「それを言わない人」のことをマイナス評価していませんでした。


しかし、気にするようになり、自分も「言うように努力」すること
にはじめると、「言わない人」の方が気になるようになりました。


もちろん、世の中には「言っても言わなくても気にならない人」も
いると思います。でも、言えたらちょっとステキだと思いませんか?


そして、私は社会人になり、接客業をするようになると、これが
ますます大切だということに気がつきます。


私の勤めている百貨店には(百貨店でなくてもあると思いますが)
「接客基本7大用語」というのがあります。
もちろん、それにも「お客様」に向けての「ありがとう」と
「ごめんなさい」の言葉が盛り込まれています
業種が変わっても、必ずこの二つは「基本用語」に盛り込まれている
ことでしょう。


今では本当に自然に「ありがとうございました」「申し訳
ございません」が言えます。
それは「慣れ」ではありません。そういう気持ちを相手に対して
自分が持つことができるようになったのです。


あの時の母親の言葉がなければ、私の「ありがとうございました」
「申し訳ございません」は心のこもってない、単なる言葉でしか
なかったかもしれません。


そして、お客様にだけではなく、職場の人、友人にいたるまで私は
「ありがとう」「ごめんなさい」と言えるようになりました。


自分でそう思っているだけかもしれませんが、言えるようになって
からの自分の方が、周りからやさしく接してもらっている気持ちが
します。




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