心の奥底から湧き上がってきた言葉で、自分を見つめよう

7つの習慣

ひまわりちほりん

あなたと私が二人だけで話をしているとき、私が上司の悪口を言っているとしよう。
次に、私たちの間に何か問題が起きたとき、二人の関係はどういうものになるだろうか。


私があなたの悪口を誰かに言っている姿を、あなたは容易にし想像できるだろう。
私がどういう人間なのか、あなたはすでに知っているからだ。

相手と面と向かっているときは調子よく話を合わせ、背を負けたら悪口を言う。
それを実際に行っているところを、すでにあなたに見られてしまっているのだ。

これが二面性の本質である。
このような行動をしながら信頼残高を築くことなど、はたしてできるだろうか。

(中略)



息子のジョシュアがまだ小さい頃しばしば質問を投げかけてきた。
そのたびに私はたいそう深く考えさせられた。

私が他人に対して過剰反応したり、感情的になったり、不親切だったりすると、とても傷つきやすく正直な子どもであったジョシュアは、私の目を見つめて次のように訊いた。

「パパ、僕のこと愛してる?」


息子は、私が他人に対して、「人生の基本的な原則」を冒していると感じると、自分に対しても私が同じように行動するのではないかと考えたのである。

教師として、また親として、私が繰り返し実感したことは、
「九十九人の心をつかむ鍵を握っているのは、ひとりの人に対する接し方だ」
ということである。

ひとりの生徒、ひとりの子供に対する行ないと愛が、ほかの九十九人に対する愛のあり方を伝えるのだ。

それは、すべての人は結局のところ個人だからであり、ほかの個人に対する接し方を見ているからである。



スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」ジェームス・スキナー 川西茂訳
(キング・ベアー出版)
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先日、元お義母さんが亡くなった。

子どもたちはお義母さん宅にも離婚後も遊びに、泊まりに行っていたので、息子が学校から帰ると病院から自宅に戻ってきたお義母さんの顔を見に出かけた。
そしてお通夜も、告別式も、続けて行われた初七日も、すべてに出席した。


前妻という立場で、元夫の親戚の方たちに会うのはちょっと気が引けた。
冷たい態度をとられるかもしれない、と。

けれども小さい子どもたちがいるせいか、みな、子どもたちに暖かい態度で接してくれ、私にも、
「頑張ってね」
「元気でね」
と、多くの人が声をかけてくれた。


意外だった。

でも、と思った。
恨みがなければ、こういう結果になるのは当たり前なのかもしれない、と。



夫に女性がいることがわかって、私は離婚した。

「一生愛する」
と結婚式で誓ったくせに、と悔しかった。

けれど私が夫に求めていたのが母親の愛情の代わりだとわかると、夫も満たされない結婚生活でかわいそうだったなと思えた。


そして私が離婚を決意することが、夫がもう一緒にはいたくない私から離れて幸せになれる道だと理解できた。

それでも一人になるのが怖くてなかなか離婚に踏み切れなかったが、ようやく離婚届を出したときには夫に、
「(私からやっと自由になれて)おめでとう!」
と言ったものだ。


さて、そんなふうに自分を振り返る離婚ができたので、離婚後も子どもたちは父親に会いに行き、義父や義母や親戚たちにも会っていた。
そして元夫も義父も義母も子どもたちに変わらぬ愛情を示し、しょっちゅうお菓子やおもちゃを買ってくれたりした。


子どもたちに変わらぬ愛情を注いでくれることがとてもうれしくて、そしてそれは私にも向けられていた。
だからこそ離婚しても、義父も義母も、ずっと私の変わらぬ両親だと思っていた。



子どもたちを父親の家に送り迎えするときに、義父とは時々顔を合わしていた。
でも病院で暮らす義母とは、全く会わなかった。

離婚して1年半もたつと、お義母さんに会いたいなと思うようになった。
何度もケンカして、
「この人は、何回言っても私のことをわかってくれない」
と憎んでもいたのに。

離婚して他人になったためにどろどろした気持ちが干からびて、懐かしさに変わったのだろうか。


でも、2日後に病院に会いに行く予定だったのに、義母の死の方が早かった。

元夫に話を聞くと、
お義母さんは私と元夫たちが仲良くして言ってくれることを望んでいたと言う。


お義母さん、離婚しても十分、子どもたちによくしてくれてありがとう。
その気持ちのお陰で、私は元夫や義父とも仲良しですよ。



告別式の夜。
台風が関東直撃とニュースで流れ、川の隣りに住んでいる私は水位がどんどん上がっていくのがとっても心配だった。

それで友人宅に夕方6時半に電話をし、緊急避難で友人宅に泊めてもらった。


結局直撃をまぬがれ、川は氾濫せずに我が家は無事だった。
翌日は、友人一家と一緒に電車に乗って、別の友人に会いに行った。

日帰りのつもりだったのに急にみなで泊めてもらうことになり、明け方4時半まで酒盛り。


その翌日は、初七日に1日早いが、お線香をあげに義父宅に出かけた。
メロンやお菓子、缶詰などたくさんいただいて帰宅した。

その次の日は急に友人が一緒に昼食を食べようと電話をよこし、お米を持ってやってきた。
さらに次の日は、隣りのおじさんが巨峰を一箱、一人で食べ切れないからと下さった。



なんだか急にたくさんの友達に会えて、食べ物に恵まれた。
たぶん、人を恨まず、憎まずにいると、豊かになれるのだ。


他人を憎むときには、自分の心に傷があるとき。
他人を恨むときは、自分の心を自分で慰めていないとき。

他人は悪くない。
自分を見つめなおせばいいだけ。


自分を見つめていくと、道は開け、豊かさに通じる道を歩いていける。

他人を恨むことで、自分の本当の気持ちに気付けばいいだけだ。
自分の本音に気付けば、恨みは消えるから。




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