自分でさぱりメント
体と心に栄養を☆とっておきポトフ
きりん@向日葵
「おはよう。」私が子どもの頃、朝ごはんはいつも野菜たっぷりのポトフだった。
じゃがいも、にんじん、キャベツ、ソーセージ・・・冷蔵庫の中のあり合わせの
食材を固形のコンソメやブイヨンを溶いたスープで煮込むだけのお手軽料理だ。
慌ただしい父子家庭に育ったので、家族そろって食卓を囲むことはなかなか
叶えられなかったのだが、だからこそ、父が毎日早起きして作ってくれるポトフ
は、温かかった。
「ただいまぁ。」
18歳になって私が一人暮らしをはじめるようになると、ポトフは栄養
バランスを整えるのに欠かせない存在になった。
コンビニ弁当や外食にすっかり慣れてしまった体は、偏食気味になりがちで
あったが、週に一度は必ずポトフを作って食べるように心がけていた。
「今、ポトフを作って食べてるところだよ。」父からの電話にそう答えながら
食べるポトフは、とてもやさしい味がした。
「いただきまぁす。」
結婚した今も、わが家の食卓には頻繁にポトフが登場する。
具材によって、バターやしょうゆを隠し味に入れてみたり、牛乳を入れて
ミルク風味にしてみたり・・・アレンジ方法もいろいろと習得した。
「野菜ってこんなにおいしいんだね。」だんながつぶやく。
でも・・・なぜだろう。父が作ってくれたあの味には、なぜか追いつけない。
当時の父がそんなに料理上手だったとはとても思えないのだが・・・
子を思う親の気持ちには、まだまだ追いつけそうもないということなのだろうか
「おはよう。」いつか・・・私も我が子にポトフを伝授する日がくるだろう。
父のあの味に近づけるその日を、私は楽しみに待っていたいと思う。
(ひまわりちほりん)紫色の場所 ||次へ→
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