カウンセリング体験記
VOL.10 自分を見つめる
桜井 もも
こっちのオフィスに来るのは、初めてだな。
3階建てのマンション、こんな都心じゃ家賃いくらするんだろう?
そんなことを考えながら、オートロック式の番号を押した。
「どうぞ~」
インターフォンから明るい声が、響いてくる。
ドアを開けると、ペコリとおじぎをしながら奥さんが迎えてくれた。
先生の奥さん・・・ユミさんのカウンセリングは、先生とは対照的だった。
先生がわりと流れるままに自分の悩みを聞いてくれるのならば、ユミさん
はどこの問題に焦点をあてるかという感じがした。
私の悩みは相変わらず、仕事のこと、部下のこと、彼氏のこと。
だけど、今自分が一番悩んでいること、今の生活の中で一番癒されたい、
楽になりたい部分、それは仕事のことだった。
そこに的を絞って、エッセンスを選んでくれた。
「できれば日記を書いてみてください。」
・・・最初の3ヶ月、あまり効果は感じられなかった。
相変わらず状況は苦しく、それでも日記を書きつづけて、エッセンスを飲み
続けた。
フラワーエッセンスには「気づきの危機」というのがあり、飲んでいくうち
に、今まで押さえつけていた感情が出てきたりするものである。
それもあってか、感情的にすごくつらいこともたびたびあった。
その度にこう思った、こう感じた、これは間違ってるのかな?とかとにかく
こころの中はとても感情的な私は、何度も何度もユミさんにメールを出した。
その度に、ユミさんは返事を書いてくれた。
ユミさんからもらった言葉の中で、自分を励ますのに、許すのに、今でも
思い出す言葉がある。
「自分が以前、30%しか出来なかったことが、40%出来るようになった。
それを誉めてあげてください。他の人がそのことを60%できるから
私はだめなんだとは思わないで。
その10%出来るようになったあなたを常に見てあげてください」
自分の正直な感情を否定してきた自分、それでも苦しいと訴えることを
やめなかった自分を誉めてあげたい。
そして、出口が見つからなくて、苦しんでいた自分が、もし何かを一歩
踏み出せたなら、その一歩に「がんばったね」をあげよう。
(桜井 もも)VOL.11 不安 ||次へ→
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