みんなのOUCHI
本音と建て前
やまぎし・のら

キャラクターのついた服が大好きだった息子も、もう小学生。
キャラクターは、自分が大好き!というよりも、
友達関係には欠かせないツールだったみたい。
それが、
ここにきて、急に変化。
「パンツは白いのにして!こういうの付いてないのにして!」
ってのたまう。
こういうのっていうのは、つまりキャラクターのこと。
去年の今頃は、「○○レンジャーが付いてなきゃ着ないー!」
なんて騒いでいたのが嘘のよう。
先輩ママさんから聞いてはいた。
なるほど、これか~急にやってくるのね~。
特に体育のある日、身体測定なんてある日は、要チェック!!
吟味して、吟味して、ずいぶん厳しい基準があるらしい。
「これでいいでしょう~?」
小ちゃく○○レンジャーのワンポイントの付いたパンツを手渡す。
「駄目だよこれじゃー」
「じゃあ自分で探しなさい」
「だってわかんないもん」
「じゃあ、はかないで寝ちゃったら、
君の大好きだったトーマスのパンツはかせておいてあげる~」
「くそババ!!」
なんて会話がショッチュウ。
その割りに、金曜の夜とか週末には、そのこだわりは全く消滅する。
ちょっと聞いてみた。
「ねえ、もしかして、あんたパンツ、別に白が好きなわけじゃなかったりして」
「え?あ、そうだよ」
「じゃなんで?あ、友達に見られると何か言われる?」
「別に言われないけど・・・恥ずかしいから」
「じゃあ、トーマスとかのパンツは今も好きなの?」
「うん。トーマスの一番好きだよ。だってさわり心地いいし・・・」
「へ~、じゃあ、あんた、友達の手前、白いのをはいて行ってんの。
白いのがいいと思っているわけじゃないの?」
「そうだよ」
「へ~、で、本当はトーマスが好きだって、自分でわかっているの?」
「うん」
へ~。ふ~ん。
「そりゃあ、偉い!」
私は、なんだか口走った。
「そりゃえらいわ! 自分の気持ち、ちゃんとわかっているところが偉い!
だって、トーマス好きだってこと、ちゃんとわかってるんでしょう?
偉い!!そこんとこほめてやる」
普通、周りの子が「好き」と言ったら、自分もなんだかそんな気がして、
全部そんな気にならない?
ちゃんと、自分の気持ちわかってることに、ちょっと驚いてうれしかったんだ。
で、また思わず余計なことを口走った。
「じゃあ教えておいてあげる。こういうの《本音と建て前》っていうんだよ。
《本音と建て前》建て前が白いパンツで、本音がトーマスのパンツ。
ちゃんと君は本音がわかってて、白いパンツはいてる。君は偉いとママは思う!
よし褒めてあげる!!」
なんて言っちゃったんだよね・・・。
だって、本当にそう思ったから。
変かしら??
ちなみに今日は、思いっきり建て前。何たってプールだかんね。
小学生もなかなか大変。
大人も大変だけど、さ。
でもきっと、自分の気持ちをちゃんと感じることが出来てるうちは、大丈夫。
でさ、
ちなみに、ポケモンはセーフらしいよ^^。
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