心の奥底から湧き上がってきた言葉で、自分を見つめよう
ユダヤ人大富豪の教えⅡ
ひまわりちほりん
「人はなかなか変われないものだよ。
よほどのことがないと変われないようにできているのだ。
健康、経済、男女関係や人間関係で破綻(はたん)的なことを経験しなければ、
人は変われない。
私は、そう考えている」
今の自分を変えたいと思いながら、
今の自分に慣れて、
このままでもたぶん、なんとかなるよと満足している自分がいる。
たとえば、
離婚して私は、もうすぐ4年になる。
現在住んでいる古い小さな借家に引越して来たとき、
ゴキブリの糞がたくさん残っている汚い台所が悲しかった。
汚くていやだなと思う家しか借りられない自分が、
情けなかったのだ。
でももうすぐ、2回目の更新時期が来る。
近所に恵まれ、
また山や川のそばにあること、
私好みの木造住宅であることなど、
住んでみると意外と快適だった。
だけど私は、
このまま子どもたちに個室も与えられないまま、
終わってしまうのだろうか。
来年もこの家に、
住み続けるのだろうか。
さらにこの夏には、
子どもの幼稚園への送迎用に買った軽自動車の2回目の車検をした。
数えてみると、
すでに5年もこの車に乗っていることになる。
軽を買った当時は、
私の大事な子どもたちを乗せるんだから値段の安い軽ではなく、
事故が起きてもより損傷の少ないベンツくらい買ってほしいと思ったものだ。
でも収入は夫に頼り、
自分で貯金をおろしてベンツを買うなどという気持ちもまったくなかった私は、
買ってくれた夫に感謝するどころか、
こんな車でもしょうがないという気持ちで運転し始めたのだった。
私はいつか、ベンツを運転できるのだろうか。
それとも2年後、
この車をまた車検に出しているのだろうか。
来年もこの家、
2年後も今の車に乗っていると考えると、
ちっとも自分がお金持ちへの道に沿っていないようで、
収入の上がらない自分に怒りがわいてくる。
もちろん今の家も車もそれなりに気に入っているので、
車を所有し、
家賃を払い続けられる自分を恵まれているとは思っている。
ただ今の恵みに感謝しながら、
でもそれ以上を目指す努力をしない自分・・・。
ところで先日、
大学を卒業して1年数ヶ月通った勤務先のある東京・四ツ谷駅に降りた。
セミナー受講で、
ホテル・ニューオータニに行くためだった。
会社のあった場所を通ると、
同じビルには違う会社が入っていた。
ちょっと寂しかった。
そして会社を通り過ぎて現れたホテルのショッピング・アーケ-ドには、
有名ブランドのお店がずらりと並んでいた。
ウィンドーをながめながら、
私がブランドを身につけられるほど自己否定感がなくなったのは、
四ツ谷の会社から転職をしてツアーコンダクターになり、
お客様とともにパリの一流店に通うようになったからだったなと思い出した。
上を目指すなら、
今より上の世界をのぞかなければ。
そう思った。
今よりいい家と車がほしいなら、
ベンツの試乗に出かけ、
好みの住宅展示場に通わなくちゃ。
今より上の世界を、
自分でのぞきに出かけなくちゃ。
(すぎた ちよこ)まほう ||次へ→
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