みんなのOUCHI
空から見えるもの
やまぎし・のら
最近、空を見上げていますか?
秋になって、急に空を見上げるようになって、
秋になって、急に空に輝きを感じるようになった。
空がこんなに高くて、こんなに透明で、
こんなに光溢れているって、
今まで意識したことがなかった。
秋は食欲の季節で、美味しい実のなる季節で、
そして冬の前の静寂の季節ー。
空が一つの大きなキャンバスみたいに、
淡い真白な雲が、様々な絵を描く。
そこから崇高な光が放たれ、
その光は、とても温かで澄んでいる。
それでも、
世の中は事件ばっかりで、
いやなことばっかりで、
災害も多くて、
「何だ、人間って、もう駄目なんじゃない?」
「もう手遅れなんじゃない?」
なんて、嘆きたくなる毎日。
「自分はどうしようもない人間だ・・・」
「また、バカなことしちゃった!」
「もう、ろくな人生じゃない」
「何にも面白いことなんてない・・・」
「生きていたって意味がない」
なんて、うずくまりたくなることも多い。
何かいろんなことが荒んじゃって、
「もう、昔みたいにノビノビと子どもたちが育つ時代じゃないのよ」
そんなこと考えたりする。
でも、この空見てたら、
「案外そうでもないのかもしれない」
って思えてくるから不思議。
だって、
こんなに空がきれいなんだもん。
こんなに温かなんだもん。
この空の下にみんないる。
こんなに、輝いた、崇高な、やわらかな光を放った空の下。
果てしなく平等で、果てしなく美しい。
光の中で、妖精が踊っている。
天使の羽の涼やかな風。
今、抱えてる悩みの重さは、何グラム?
50g?
5kg?
500kg?
ギュッと一人で強く抱えた荷物は、
余計、強く重さを感じる。
少し、力を緩めて、
ちょっとだけ空を見上げてみる。
私たちは、こんなに温かく、こんなに和らいだ輝きに包まれている。
意味なく、子どもを強く叱った日
「私、何やってんだろ・・・」って落ち込んでいても、
大好きな人と、サヨナラした日
「もう死にたい・・・」と毛布に包まり、泣き続けていたとしても、
重い責任にサンドイッチされてる日々
「誰も私を助けてくれない・・・」と、頭を抱えて震えていたとしても、
みんな同じ、大きな空の下にいる。
「秋の空、見上げませんか?」
それは、
ほんの少しだけ、
ほんの少しだけだけど、
きっと、
「こころのシコリ」ほぐしてくれる。
だって、
みんな、こんなにきれいで、
こんなに透き通った、空の下に生きている。
みんな、同じ空の下、
産まれたんだよ。

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