みんなのOUCHI
泣き虫
やまぎし・のら
子どもはよく泣く。
本当によく泣く。
何がそんなに哀しいのかと思うくらい、
全身の力を振り絞って、声がかれるほど泣き叫ぶ。
子どもって、小ちゃいほどよく泣く。
ほんと何でもかんでも泣き叫ぶ。
まるで、泣くために生まれたみたいに、
生きてる「証(あかし)」みたいに泣いている。
でも、
ちょっと子どもも大きくなると、あんまりそんなに泣かなくなる。
「そうそう泣いてばかりもいられない。」
って、思うのかな・・・。
泣けるってすごいね。
泣けるってすごいよ。
なんでって?
だって、今泣ける?
悲しいことあったって、
苦しいことあったって、
大抵のことは、
クッて、歯の奥かみしめて、
グッて、気持ち飲み込んで、
ドンって、お腹の中にむりやり押し込めて、
で、
何にもない顔して過ごすんだよね。
そりゃ、
大の大人が、
「テレビのチャンネル取られた~!!」
とか、
「食べてたアイス落としちゃった~!!」
なんてことで、
イチイチ、泣いていたら、
道端に寝そべって、足バタバタやってたら、
ホント、半径何メートルには、人は寄ってこないかも知んないもん。
あー、そうか、そういう恐さもあるか・・・。
大人は、なかなか泣かない。
大人は、なかなか泣けないね。
子どもは泣くのは当たり前。
子どもは目の前の世界が全てで、
世界を相手に泣いている。
世界を相手に泣けている。
それは、
ちゃんとわかっているから。
それは、
ちゃんと感じているから。
自分には、
ちゃんと守ってくれる人がいるってことを。
どんなに泣いたって、
どんなに怒ったって、
どんなに叫んだって、
ちゃんと受け止めてくれる人がいる。
だから、
こどもは、きっちり泣ける。
全身で、エネルギーを発散させる。
人間は、泣くように出来ている。
神様は、そう作ってくれたはず。
大人も、たまにはちゃんと泣きたいな。
できないけど、
ムリだけど、
道端で、寝転んで、手足バタバタするくらい泣きたいな。
泣いてばかりもいられないけど、
泣けないことも多いけど、
でも、
泣くことで伝わることもある。
泣かなきゃわかんないこともある。
そして、
泣いて初めて、
新しい自分に出会えることもある。
「明日への力」が湧くこともある。
このごろ、
ちゃんと泣けてますか?

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